
以前の日本では、風邪に対して抗生剤を処方するという習慣がありました。
しかし抗生剤は風邪ウイルスに対して無効なだけでなく、下痢やアレルギーなどの副作用を起こすリスクがあります。
さらには腸内細菌のバランスを悪化させることが最近分かってきています。
人間の腸には約100兆個もの腸内細菌が生息しており、とても重要な働きを担っています(まだ分かっていないこともたくさんあります)。
腸内細菌の状態が悪化すると、便通の異常だけでなく、肥満やうつ病、免疫力低下、アレルギー、大腸がんなどさまざまな病気のリスクが上がることが明らかになっています。
抗生剤を服用している間だけでなく、止めた後も腸内細菌のダメージが続くことが報告されています。

子供はさらに影響を受けやすく、安易な抗生剤投与により喘息やアレルギーの危険性が高まることが指摘されています。
抗生剤は医学の歴史を大きく変えた画期的な薬で、重篤な細菌感染症には躊躇なく使用する必要があります。
しかし不要なときに安易に使用すると、大切な腸内細菌を損なうリスクがあることを認識しておきましょう。