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慢性胃炎とは
慢性胃炎は胃に慢性的な炎症を起こす病気です。無症状のことも多いですが、炎症が続くと潰瘍やがんの原因になるため要注意の病気です。
慢性胃炎の原因
慢性胃炎の原因のほとんどがピロリ菌の感染です。ピロリ菌の感染の原因は分かっていませんが、幼少期に感染します。その後加齢とともに萎縮性胃炎という胃炎を起こします。
その他にもストレスや暴飲暴食、鎮痛剤の長期服用も慢性胃炎の原因となります。
まれに免疫の異常が原因で生じる自己免疫性胃炎という病気もあります。
慢性胃炎の症状
ほとんどの慢性胃炎は無症状です。しかし放置していると潰瘍やがんを起こし、腹痛や食欲不振、吐血といった症状が生じる危険性があります。
ピロリ菌はその他にも血小板減少を生じ出血の原因となることがあります。
慢性胃炎の検査
慢性胃炎の検査で重要なのが、内視鏡検査(胃カメラ)です。
胃カメラでは胃炎の有無だけでなく、胃炎による潰瘍やがんの発生についても検査することができます。
胃カメラでピロリ菌の感染が疑われたら、血液検査や便検査でピロリ菌の有無を調べます。
慢性胃炎(ピロリ菌)の治療
ピロリ菌が胃炎を起こしていることが確認された場合には除菌治療を行います。
除菌治療を行うことで将来に潰瘍や胃がんを起こす危険性を減らすことが可能です。
3種類の薬を1週間服用することで、約8~9割の確率で除菌できます。
除菌できたかどうかを2か月後に呼気を調べる検査で確認します。
除菌が不成功だった場合は、薬の組み合わせを変更して2回目の除菌治療を行います。
慢性胃炎のほとんどがピロリ菌が原因で、胃がんもほとんどはピロリ菌が原因となっています。ピロリ菌や胃がんが気になる方は遠慮なくご相談ください。