かぜやコロナから身を守る6つの予防法

 寒い日が続き、かぜやコロナで受診する患者さんが増えています。できるだけかからないように予防したいですね。

 自分は医師になって20年以上になりますが、病気で仕事を休んだことが一度もありません。研修医の時は過労でかぜが長引くこともありましたが、最近は風邪をひくこともなくなりました。

 マスク着用や手洗い、うがいはかぜやコロナの予防に有効です。しかし、それ以外にもかぜやコロナの予防に重要なポイントがいくつかあります。

 今回かぜの予防に重要なポイントについて解説します。

目次

睡眠時間

 まず最初に気をつけたいのが睡眠時間です。寝不足だと圧倒的に風邪にかかりやすくなります。
 ある研究では、睡眠時間が少ない人(6時間未満)はかぜにかかる確率が約4倍という結果でした。
 日本人は他の国と比べて睡眠時間が短いため、特に注意が必要です。

運動習慣

 適度な運動もかぜ予防の効果があります。
 多数の研究をまとめた解析では、定期的な運動をしている人は感染症にかかるリスクが約3割低いという結果が出ています。
 ただし運動しすぎると疲労で免疫力が低下するため、やりすぎないように注意が必要です。

ビタミンD

 ビタミンDも感染症の予防に大切です。
 ビタミンDが不足している人は、コロナが重症化し死亡率が高いことも報告されています。日光浴や魚、きのこの摂取を増やすのがおすすめです。
 太陽の光を浴びる機会が少ない人は、サプリで補うのが次善の策です。

亜鉛

 次に亜鉛も免疫力に重要なことが分かってきています。
 亜鉛はカキやレバー、たまご、アーモンド、ココアに多く含まれています。
 また風邪をひいてしまった場合でも、亜鉛のサプリを服用することで症状の期間を短くできる可能性が報告されています。

ビタミンC

 ビタミンCのサプリは効果がなさそうなのですが、ビタミンCを多く含む果物は風邪予防の効果が期待できます。
 例えばキウイにはかぜの症状を軽くする可能性が報告されています。
 日常的に何らかの果物を食べることはおすすめです。

冷水シャワー

 最後に少し難易度は高くなりますが、冷水シャワーもかぜ予防に効果的です。
 疲れているときに身体が冷えるのはかぜのリスクを高めますが、普段から寒さの刺激に身体を慣らしておくことは免疫力を高めます。
 海外で行われた研究では、冷水シャワーを浴びることでかぜなどの病気で仕事を休むことが約3割減ると報告されています。
 しかし高齢者や基礎疾患がある方は注意が必要なので、主治医に相談してぬるま湯から始めるのが無難です。

かぜやコロナの予防について紹介しました。さらに詳しく知りたい方は遠慮なくご相談ください。

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