目次
胸やけとは
胸やけは胸からみぞおちにかけて生じるやけるような不快感で、主に胃酸の逆流が原因で起こります。
関連する症状として、胸の違和感やつかえる感じ、酸っぱい液体が上がってくる感覚があります。
胸やけの原因
胸やけは健康な人でもストレスや暴飲暴食によって生じることがあります。
アルコールや脂質の多い食事も胸やけを起こしやすくします。
最も多い病気は逆流性食道炎で、胃酸が食道に逆流することによって胸やけを起こします。
食道がんや胃がんで胸やけを起こすことがあり要注意です。また逆流性食道炎が原因でがんを引き起こすこともあります。
狭心症や心筋梗塞でも胸やけを感じることがあり、急に生じた胸やけでは注意が必要です。
胸やけの検査
胸やけがある場合にまず考慮すべき検査は、上部内視鏡検査（胃カメラ）です。
逆流性食道炎は内視鏡検査が必須というわけではありませんが、食道がんや胃がんがないことを確認しておくことは重要です。
急に生じた強い胸やけの場合は、心筋梗塞の可能性もあり心電図検査が必要です。
胸やけの治療
胃酸を抑える胃酸分泌抑制剤には高い効果があります。
しかし食道がんなどの怖い病気であっても薬の内服で症状が改善することがあるため、内視鏡検査は受けておいた方が安心です。
薬の内服に加えて生活習慣の改善も効果があります。アルコールや脂っこい食事を控えて、肥満を改善させることが重要です。
重度の逆流性食道炎に対しては手術を行うこともあります。
胸やけは逆流性食道炎が原因になっていることがほとんどですが、重大な病気が隠れている場合もあります。胸やけが気になる方は遠慮なくご相談ください。